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記念Suicaの有効期限が近い

今年の11月で鉄道でIC乗車券が登場してから早いもので10年となる。

そしてこの10年間で Suica だけでも60種類以上もの記念柄や限定柄が発売されている。

中には関係者のみにしか配られなかったり、発売当日に天候が荒れて電車が動かず買えた人が限られたり、といった柄もあり、中には希少さ故にオークションに出品されると10万円台をつけるものまである。

10年という区切りのいい数字は雰囲気的に節目のように見えるが、今回は文字通りに節目となる。

それはIC乗車券の「有効期限」だ。

 

期限が切れるとICカードが失効する

Suica などのIC乗車券の裏面にある細かい字を見てみると、ものによって多少文面は異なるものの「10年間使用がない場合は失効する」と記されている。

Suica のサイトの約款にも同様の記載があり、第1編 第11条の「失効」項目によると、

ICカード乗車券の発売若しくは交換、SFの使用、SFのチャージ、Suica定期乗車券の購入、払いもどし若しくは更新、Suica特別車両券の購入又は再発行の請求に基づく使用停止措置のいずれかの取扱いを行った日の翌日を起算日として、10年間これらの取扱いが行われない場合には、ICカード乗車券に係る利用者の権利は失効します。

となっている。PASMO など他のカードでも同様のことが書かれていた。

 

期限が切れたあとのカード

では10年間使われなかったIC乗車券はどうなってしまうのか。

失効してしまったIC乗車券の中に入っていたSF残高は0円となり、デポジットと呼ばれる保証金の500円も返って来なくなる。すなわち額面的には完全に0円になってしまい、ただのプラスチックの板となってしまうのだ。

もちろん失効する前に使えば有効期限はその時点から10年間となり、またIC乗車券を返却すればデポジットの500円とSF残高から手数料を引かれたものが戻ってくる。Suica の場合は払い戻し手数料が210円で、SF残高が210円未満の場合はチャージ分が返って来ないだけで、デポジットは別なので500円が払い戻される。

通常柄のIC乗車券で使わないまましまいこんでいて、今後も使う予定がないものがあったら返却してしまったほうがよいだろう。

(2014/06/24 00:36修正・追記参照)

JR東日本によると、通常のカードは新しいものに交換可能。

しかし記念カードについては残高の移行ができないので、新しいIC乗車券を購入するとともに、記念カードは返却するとチャージ残高とデポジットの500円が返金される。

返却なので記念カードは手元に残らない

 

失効が近い記念カード

いま一番有効期限の危機が迫っているのは、最初に発売された「Suica デビュー記念」だ。

全部で10万枚発行されたので比較的プレミア度は低いが、シンプルなデザインで個人的には気に入っているので、いまでも未使用のまま大切に保管している。

Suica の発売日と同じ 2001/11/18 に手に入れたままなので、あと70日で10年となる。

普通に考えればあと70日間は有効なのだが、記念柄の場合は少々勝手が違う場合があるかもしれない。

というのも普通に Suica を券売機で購入するときは、購入する瞬間にカードの有効化処理がされるので間違いなくその日から起算して10年となる。

しかし記念柄の場合は、早朝に発売開始となり、2002年のりんかい線全線開通時のときのように券売機で売られる稀なケースはあるが、ほとんどは駅員さんが特設カウンターを作って手売りとなっている。そのようなときはカードはすでに有効化処理が終わっているものを次々に売っているだけである。

これは憶測なので何か裏付けがあってのことではないのだが、大量のカードを処理することを考えると、前日もしくはカードが各駅に届いた時点で有効化してしまっている可能性がある

もちろん当日に有効化しているかもしれないのだが、それが確実でない以上は安易に購入日の10年後=有効期限と考えるのは危険である。(もちろん未使用のカードの話であって、記念柄を普通に使っていれば有効期限はそれに応じて延びている。)

 

失効の対策

ではどうすればよいのか。考え方は大きく分けて4通りある。

  1. 普通のカードと同じように使う。
  2. 私鉄の差し込み型チャージ機で入金する。
  3. みどりの窓口にて1500円分の切符を購入する。
  4. 未使用のまま失効させる。

[1] は普通のカードと同じように使っていれば、有効期限がのびるので失効の心配はない。

しかし、普通のカードと同じように券売機でチャージすると、カード投入口のローラーで表面にキズがつく恐れがある

そこで [2] の方法は、私鉄の駅に設置されている差し込み型のチャージ機で入金する方法だ。

これならばカードがローラーを通過することはないので、券面にキズが付くリスクを回避できる上に、有効期限をのばすこともできる。

[3] の方法では追加でお金がかからず、中のチャージ額も有効に使うことができる。みどりの窓口では端末の上に乗せるだけなので、カードにキズがついてしまうリスクも低い。

しかし上の3つだと見た目上は同じでも完全な未使用の状態ではなくなってしまう。

どうしても完全未使用の状態を保ちたければ期限を過ぎて失効させてしまうしかない。

 

いまのところ10年が経過して失効したIC乗車券が出ていないというのと、失効してしまったカードは復活できるのかという記載がどこにもないので、こればかりは問い合わせてみないとわからない。

もし復活できないのだとしたら、記念柄は通常柄と違って交換がきかないので、未使用のものがあったらそろそろどうするか決めなければならないだろう。

個人的にはいままでに買った記念柄はすべて未使用のままずっと保持してきたので、いっそのこと失効させてしまってもよいかとも思いつつも、枚数が枚数なので全部失効してしまったら結構な金額になってしまうことを考えると悩んでしまうところである。

少なくともデビュー記念柄はあと2ヶ月程度しか猶予がないので、来月上旬くらいまでには決められるようにしようと思う。

 

余談ではあるが、オレンジカードやイオカードなどの磁気カードが主流だった頃は、カードの有効期限はなかったものの、中身が残っているともったいないということで、額面以上の切符を購入する際にカードで支払うようにしている人が多くいた。こうすることで券に開く穴は0円の一カ所のみとなってダメージが少なくて済む。

 

追記 (2014/06/24 00:36)

コメント欄にて能登けん様からご指摘頂いた通り、この記事を書いてから1ヶ月半後、JR東日本より公式な見解が示された。

カードが使えなくなることには変わりない。どのみち記念カードを失効させないためには10年経過する前になんらかの処置が必要だ。

長期間利用していないSuicaをお持ちのお客さまへ (JR東日本)

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3件のコメント

  1. 能登けん

    http://www.jreast.co.jp/suica/new_s/info_tenyears.html
    10年たっても返金されるようです。

  2. JTC

    >能登けん 様
    ご指摘頂きましてありがとうございました。
    この記事を書いた当時はこのページがなかったので、Suicaが登場した頃からあった規約を自分なりに解釈するしかありませんでした。

  3. あるけみ

    今だと私鉄(小田急しか知らないですが)ならトレー式のチャージ機もあるので、差し込み式よりも楽だし、置く前にトレーを確認しておけば傷付かなくて良いかもですね。
    そういえばJRのチャージ機はトレー式ってありましたっけ…。

記事へのコメント