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Mac Pro 2台を使うためにパソコン自動切替器「REX-230UDA」を導入

Mac Pro (Late 2013・以下 Mac Pro 2013) へ本格的に環境移行するにあたり、これまで使ってきた Mac Pro (Mid 2010・以下 Mac Pro 2010) はサブ機となる。

一方で、iTunesの母艦機能は継続して Mac Pro 2010 にする予定で、作業BGMを流すジュークボックスとしても使いたい。(iTunes Matchは契約しているのだが、所蔵曲が25,000曲を超えて新作が同期されなくなって困っている。)

またサーバ機としても使いたいので、そこそこの頻度で Mac Pro 2010 も使うことになる。

いちいちディスプレイやキーボード・マウスを差し替えるのは面倒なので、パソコン自動切替器を導入することにした。

 

希望するスペック

  • 切り替えるのは Mac Pro 2013 と Mac Pro 2010 の2台。
  • Appleの有線キーボード、Logicoolの無線マウス、液晶ディスプレイはそのまま使いたい。
  • ホットキーに対応かつ、キーの変更もできる。
  • 切替器本体にもボタンがあって、それでも切り替えができる。
  • 裏起動にも対応。

キーボードと無線マウスのレシーバーはいずれもUSB接続。よってPS/2接続の製品はNG。

切り替える双方ともMacなので、OS X対応は必須条件

液晶ディスプレイはDVI接続解像度は1900×1200なので、これも維持したい。

裏起動に対応していないと、非選択状態で起動した場合に出力される解像度が適切でないものになってしまうので、これもあってほしい。

切替器本体のボタンはなくてもいいかもしれないが、万が一キーボードやマウスが反応しなくなって切り替えられなくなると困るので念のために。

本体の重さは据え置き端末なので今回は無視する。

 

候補は3機種

以上の条件を満たしているもので、候補は以下の3機種に絞られた。

この中ではコレガが去年10月発売と一番新しい。他の2つは発売から5年以上経過している。

どれも機能面での大きな差はないようだ。

レビューをいくつか見てみると、エレコムは音声のライン出力に高音ノイズが入ることや、多機能マウスで使えないものが多いとのこと。

コレガは出てからあまり経っていないせいか、あまりレビューがない。

しかし過去にコレガのルータを使用していてトラブルが多く、まともに使えずに半年で買い替えた経験があるので、個人的にはあまり良い印象がない。

ラトックシステムはこの中で一番古い2008年9月発売だが、評判はなかなか良い。

相性の問題などもあまりないようで、Macで問題なく使えているとのレビューもあったので、「REX-230UDA」を購入してみることにした。

ラトックシステム パソコン自動切替器USB接続DVI・Audio対応(PC2台用) REX-230UDA
ラトックシステム (2008-09-30)
売り上げランキング: 5,134

 

REX-230UDAが届いた

今回はヨドバシ.comで購入。10,230円でポイント10%還元。

REX-230UDA 外箱表面

REX-230UDA 外箱表面

外箱の裏面。

REX-230UDA 外箱裏面

REX-230UDA 外箱裏面

早速開けてみる。

本体のほかに電源ケーブル、UDAシリーズ用接続ケーブル、説明書、ここ写っていないが保証書が入っている。

パッケージの中身

パッケージの中身

まずは本体の外観から。

マット調なステンレスで、上面には選択されているマシンの表示ランプと、切り替えスイッチがあるだけのシンプルな構成。

ラトックシステム REX-230UDA

ラトックシステム REX-230UDA

本体背面。

左にディスプレイへ出力するポート、右にUDAシリーズ用接続ケーブルのポートがある。

REX-230UDA 背面

REX-230UDA 背面

左側面には電源ポート (5V 2A) と、3.5mmステレオジャックのポート。

REX-230UDA 左側面

REX-230UDA 左側面

右側面にはキーボード用とマウス用のUSBポートがある。

機器のアイコンが描かれているが、実際はただのUSBハブのようで、どちらに差しても問題なく動いた。

最終的には導入前と同じ、キーボード裏のUSBポートに無線マウスのレシーバーを差す形式に戻した。

REX-230UDA 右側面

REX-230UDA 右側面

本体のサイズはiPhone 5とそんなに変わらないくらい。

REX-230UDAとiPhone 5のサイズ比較

REX-230UDAとiPhone 5のサイズ比較

底面には滑り止めのゴムが付いている。

REX-230UDA 底面

REX-230UDA 底面

続いて付属品。電源は5V 2Aのもの。

付属の電源ケーブル

付属の電源ケーブル

UDAシリーズ用接続ケーブル。大きい端子は切替器本体へ差し込む側。

UDAシリーズ用接続ケーブル

UDAシリーズ用接続ケーブル

切替器からの太いケーブル部は約1.2m。

DVI端子にポート1、ポート2を表す ● シールが貼られている。

UDAシリーズ用接続ケーブル

UDAシリーズ用接続ケーブル

DVI端子、USB端子、3.5mmステレオジャックは、それぞれのマシンへ差す。

分岐側はDVI端子、USB端子、3.5mmステレオジャック

分岐側はDVI端子、USB端子、3.5mmステレオジャック

切替器にケーブルを繋いでみる。

各端子を切替器本体に接続

各端子を切替器本体に接続

電源のスイッチはないので、コンセントに繋ぐとそのまま電源が付く。

マシンと繋がっていなかったり、マシンの電源が入っていないとランプが点滅する。

電源を入れるとランプが点灯

電源を入れるとランプが点灯

上面にあるスイッチを押すとマシンが切り替わる。

電源の入ったマシンが接続されていればランプは点いたままになる。

上面のスイッチで切り替えられる

上面のスイッチで切り替えられる

 

REX-230UDAをマシンに接続

ポート1に Mac Pro 2013 、ポート2に Mac Pro 2010 を接続して電源投入。

Mac Pro 2013 へはMini DisplayPort – DVIアダプタを使って接続している。

公称ではフルHD (1920×1080) 対応となっているが、無事に1900×1200で画面が表示された。

Mac Pro 2013 問題なく表示

Mac Pro 2013 問題なく表示

起動してすぐにキーボード設定アシスタントが立ち上がり、画面に従って「z」キーを押すも、Appleキーボードなので不要、というよくわからないエラーが出るだけ。

特に意味はないようなので閉じた。

最初に出たキーボードの設定画面

最初に出たキーボードの設定画面

システムレポートを見ると、USBハブとして認識されているようだ。

USBハブとして認識されているようだ

USBハブとして認識されているようだ

続いてホットキーを変えるために、メーカーサイトからユーティリティアプリをダウンロードする。

ユーティリティアプリをダウンロード

ユーティリティアプリをダウンロード

ホットキーの登録は上のメニューバーから。

当り障りのなさそうな「option + F15」を選んでみた。

登録ボタンを押してもウィンドウは閉じないが、ちゃんと登録されている。

ホットキー設定画面

ホットキー設定画面

設定画面を閉じて「option + F15」を押すと、表示が切り替わって Mac Pro 2010 のデスクトップが表示された。

 

切り替え時間は2秒弱

ホットキーを押すと画面が暗転して、2秒もしないくらいで切り替えが終わる。

音を流しっぱなしにしていると、0.5秒もしないくらいでもう片方のマシンの音が流れるので、実際はもっと速く切り替わっているのだろう。

画面が出るまで時間がかかるのはモニタ側のせいだと思われる。

 

不安定な側面もある模様…

Mac Pro 2010 側に切り替えて、同じように初期設定を行っていたところ、突然キーボードとマウスの操作ができなくなった。

当然ホットキーも動作しないので、切替器本体のボタンで切り替えると、Mac Pro 2013 側では問題なく操作できる。

一旦キーボードとマウスを Mac Pro 2010 へ直接差して再起動をかけ、切替器に差し替えると問題なく動作するようになった。

再現したのはこの1回のみで原因は不明。

 

またほぼ必ず発生するのは、使っていないほうのマシンがスクリーンセーバーに入ってしまった場合キーボードとマウスが反応しなくなる

こちらはスクリーンセーバーの開始までの時間設定を「開始しない」にして、「システム環境設定」→「省エネルギー」でディスプレイのスリープを使うようにすれば回避できた。

「ディスプレイの電源を切る」を有効にする

「ディスプレイの電源を切る」を有効にする

使い始めてから2日経過するが、これ以外では快適に使えている。

 

音声出力について悩み中…

(これは切替器自体の問題ではないので蛇足程度に…)

エレコムでは音声出力に高音ノイズが入るレビューがあったが、今回購入したラトックシステム「REX-230UDA」ではそのような現象はなく、クリアな音楽を楽しめている。

しかし、当たり前なのだがマシンを切り替えると、音声出力も切り替わる。

Mac Pro 2010 をジュークボックスとして使う場合、切り替えた途端に役割を果たせなくなってしまう。

 

現在使っているスピーカーはBOSEの「Companion 3」(以下 BOSEスピーカー)なので、コントロールポットにある音声入力に Mac Pro 2010 からのラインを差し込めば解決はできる。

しかし、常にコントロールポットへラインを差し込みっぱなしというのは少々みっともない。

だからといって Mac Pro 2010 とBOSEスピーカーを直結してしまうと、Mac Pro 2013 でビデオを観る際などには、快適なサウンドを得られなくなってしまう。

Mac Pro 2013 の本体内蔵スピーカーなんてお世辞にもいいとは言えない。

 

双方のマシンからの音声出力をまとめてBOSEスピーカーから出したいのなら、やはり今回の切替器は通さず、別にミキサーのようなものを買わないと実現できないだろう。

ミキサーを買うとなるとまた出費が嵩むので、しばらくはコントロールポットの入力ポートで我慢するとしよう。

 

環境まとめ

今回記事作成で使った環境のまとめ。

Mac Pro (Late 2013)

  • OS X Yosemite (10.10.3)
  • プロセッサ : 3.5 GHz 6-Core Intel Xeon E5
  • メモリ : 64 GB 1866 MHz DDR3 ECC
  • グラフィックス : AMD FirePro D500 3072 MB

Mac Pro (Mid 2010)

  • OS X Mavericks (10.9.5)
  • プロセッサ : 2 x 2.4 GHz Quad-Core Intel Xeon
  • メモリ: 26 GB 1066 MHz DDR3 ECC
  • グラフィックス : ATI Radeon HD 5770 1024 MB

 

  • キーボード : Apple Keyboard (USB接続)
  • 無線マウス : Logicool MX1100

※ 全ての環境において動作を保証する記事ではないのであしからず。

 

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