中央線 架線支障による行き先変更
今日の昼過ぎ、国立〜西国分寺の線路沿いに建設中のマンションの足場と防護ネットが崩れ、付近を走行中だった青梅特快に覆い被さる事故が発生。
足場が倒れた際に上り線の架線を切断し、青梅特快のパンタグラフが足場と接触して大破。また、架線の電流が足場を伝ってショートしたようで、線路脇の切り通し斜面にあった枯れ木に引火して燃え広がった。
この事故で中央線は長時間に渡って運転を見合わせることとなり、しばらくしてから当該区間を除く東京〜国分寺と立川〜高尾で折り返し運転が始まったので、三鷹駅に様子を見に行った。
三鷹以西に向かう人が溜まる駅構内
17時過ぎに着くと、上下線とも大幅に遅れているようだ。
下り線のホームに下りると両側に国分寺行きが停車していて、前の列車が進むのを待っていた。
3番線の 1415T は所定15:14発の八王子行き。ここで特急あずさ21号の通過待ちをするが、特急は全て区間運休になっていたので待避なし。
4番線の 1519T は所定16:08発の立川行き。後発のため車内にはほとんど人がいない。
双方ともすでに長時間停車しているようで、ドアが半自動扱いになっていた。
中央線内で半自動ドア扱いは、輸送障害時の長時間停車の際にたまに使われるくらいなので、あまりこの表示は見ることができない。
17:21に3番線の 1415T が127分遅れで発車したのに続いて、17:24に4番線の 1519T が76分遅れで発車して行った。
すると後続に高尾行きの表示が出たので、運転再開が近いのかもしれない。
日没を迎えてあたりが暗くなり始めた。
後続の 1425T は所定15:29発の豊田行き。さっきの 1519T より9本前の列車なので、東京駅からの出発順序もだいぶ乱れているようだ。
これも国分寺行きに行き先変更となっていた。120分遅れで発車。
下りホームに戻ると、先ほど高尾行き表示だった列車は国分寺行きに変更になっており、そのあとに立川行きの表示が見える。
3番線に入ってきた 1661T は所定17:16発の高尾行き。だいぶ運休も発生しているようだ。
国分寺での折り返しの都合だと思うが、タイミングによっては3分間隔でスムーズに発車していくこともあったが、一度止まると10分以上停まっていることもあり、間隔にはかなりのばらつきがあった。
国立駅の高架化工事の際に国分寺行きが多く運転されたことはあったが、このような国分寺行き同士の並びはあまりなかったように記憶している。
17:52に4番線から所定17:02発の 1609H、17:56に3番線から所定17:16発の 1661T がそれぞれ発車していった。
下り列車は何本も通ったが、この間に上り列車は2本しか来ておらず、だいぶ間隔が開いていた。
5番線から17:11発表示になっていたのは所定13:23発の 1282T で、今回の事故に巻き込まれた 1212H 青梅特快を国分寺で待避するはずだった列車だ。274分遅れの17:57に三鷹を発車。
行き先変更と運転再開
一方の下りはそれまで通知運転だったが、出発時機表示器が抑止に変わった。
そして到着から5分ほどで行き先が国分寺行きから豊田行きに変更となった。
事故発生から5時間で、ようやく現場の撤去作業ならびに安全確認が終わったとのことだ。
運転再開の放送が流れ、駅で待っていた人や、総武線で三鷹まで来た人たちが一斉に乗り込み始め、あっという間にどの車両も乗り切れなくなってしまった。
18:11に全線で運転が再開され、前を走る 1661T が武蔵境を発車したのち、18:12に快速の表示が出たまま 1629T が44分遅れで発車して行った。
ホームにはまだ大勢の人が残されている。
1629T が15分ほど停まっている間に、間隔が開いていると言われていた後続の 1649T は吉祥寺まで来ていたので割とすぐに来た。
帰宅ラッシュが始まる時間なのでこの列車もすでに混んでおり、3分停車している間にどこか乗れそうな車両がないか探す人が盛んにホームを行き来していた。1649T は46分遅れの18:18に発車。
あとは徐々にダイヤが戻って行くだけなので、北風によって気温が下がり始めていたこともあって撤収。
運転再開直後だったので、この時点では青梅線との直通運転は中止されたままであった。
これだけ長い輸送障害は稀
中央線は人身事故の多い路線なので、1時間運転を見合わせるのは日常的だが、5時間も止まるのはかなり珍しいほうだ。
運転再開が帰宅ラッシュの時間帯まで食い込んでしまったことで、振替輸送を行っていた周辺各線は大変な混み方になっていたようだ。出掛ける予定をキャンセルしてよかった。
今日の昼間はそんなに強風が吹いていたような印象はなかったので、しっかり原因を解明してほしいものだ。