2015-05-28 10:47
ついに念願の一桁機「Nikon D4S」を購入!!
2008年7月17日より約7年間、「Nikon D300」を愛用してきた。
本当にいいカメラで、ファインダー視野率100%、防塵・防滴、秒間6コマなど、DXフォーマットのフラグシップ機に相応しい性能で、撮影時のモタツキなど感じることはなく、本体のグリップ感もよくて快適な写真ライフを送れていた。
しかし使い続けるのには問題もあった。2012年5月21日にあった金環日食の際、撮影直前になってローパスフィルター上のゴミが気になって、知識もないのに闇雲に掃除してしまった。
するとゴミが取り切れなかった上に、ローパスフィルターとイメージセンサの間にゴミを入れ込んでしまうまさかの失態…。
慌ててニコンサロンへ修理に持って行くも、「取り除くのは不可能だからオーバーホールでイメージセンサごと部品交換。もしくはF7.1より絞らなければなんとか写り込まずに済みそう」と言われた。
当時それ以外に壊れている箇所はなく、3万円強の修理代に尻込みしてしまって、しばらくはf7.1以下の絞りに限定してそのまま使うことにした。
外出時は必ず持ち歩くようにしていることもあって、レリーズ回数はちょうど2500日目となった今日の時点で249,205枚 (1日平均99.72枚)。
「D300」のシャッターユニットの耐久回数は15万回とされており、23万回を越えた昨年後半あたりからシャッターを切った後にミラーが戻らなくなる不具合が出てきた。
ミラーが戻らないとファインダーが真っ暗のままになる上に、AFも動かないので撮影が止まってしまう。
酷いときは2回に1回くらいのペースで戻らなくなってしまい、まともに撮影ができないレベルまでなってしまったが、3月あたりから調子が戻った(?)のか以前のように普通に撮影できている。
とはいえ、もういつ壊れてもおかしくない段階に突入しているのには違いない。F5.6くらいにしていてもゴミの黒点が見えてしまうこともあって写真自体ももったいない。
そんなこともあって、オーバーホールしてもらうか、新しい機体を導入するか悩んでいた。
「D810」「D750」「D4S」の比較
DX機なら「D300」を修理すればいいので、買い替えはFX機と決めていた。
必要なスペックとして「D300」と同等レベルは欲しいので、現在出ている機種でそれらがある程度満たせそうな「D810」「D750」「D4S」を比較してみる。
機種名 | D810 | D750 | D4S |
---|---|---|---|
撮像素子 | 35.9×24.0mm CMOSセンサー FXフォーマット |
35.9×24.0mm CMOSセンサー FXフォーマット |
36.0×23.9mm CMOSセンサー FXフォーマット |
有効画素数 | 3635万画素 | 2432万画素 | 1623万画素 |
記録画素数 | 7360×4912px | 6016×4016px | 4928×3280px |
画像処理エンジン | EXPEED 4 | ||
連続撮影速度 | 5コマ/秒 | 6.5コマ/秒 | 11コマ/秒 |
オートフォーカス | TTL位相差検出方式 フォーカスポイント51点 |
||
最高撮影感度 | ISO 12800 (ISO 51200) |
ISO 12800 (ISO 51200) |
ISO 25600 (ISO 409600) |
記録メディア | SDカード CFカード(TYPE I) |
SDカード | XQDカード CFカード(TYPE I) |
本体重量 | 980g | 840g | 1350g |
本体サイズ(mm) | 146×123×81.5 | 140.5×113×78 | 160×156.5×90.5 |
防塵・防滴機能 | 有り | 有り | 無し |
内蔵マイク | ステレオ | ステレオ | モノラル |
Wi-Fi | 非対応 | 対応 | 非対応 |
可動式液晶 | 無し | チルト式 | 無し |
ヨドバシ価格 (※執筆時点) |
¥328,680 | ¥289,440 | ¥663,880 |
どの機種も一長一短といったところで、どれも魅力的だ。
「D810」の有効画素数は「D4S」の2倍近い。ただし、その分ブレには敏感になってしまうようで、大半が手持ち撮影の自分には少々ツラい。(記録画素数の設定を落とせばいいのだが…)
この中では「D750」が費用対効果が良さそうに見える。連写性能も「D300」とほぼ変わらない。
しかしどうも「D750」は好きになれなかった。これは感覚的な話なので裏付けのないものだが、本体がこの中では一番軽いせいかシャッターを切った際に、ミラー動作の衝撃が本体全体に来るような感触があった。
実際の画像はブレていることはないし、ニコンサロンの方に聞いても「ミラーショックが撮影画像に出てしまうような設計で製品を出さない」と言う。そりゃそうだ。
しかしシャッターを切るごとに本体が揺れるような感覚で、撮る度にブレてないか心配になるのはどうなのか。
況してや連写を多用するので、1秒間に6.5回も心配になるのは精神衛生上あまりよくない。
どうせならカメラを信頼しきって撮影を楽しめるものがいい。どうせなら前からの夢だった一桁機を使ってみたい。
そんなわけで値段も圧倒的に高いが、信頼性の高い「D4S」に決めた。
ヨドバシのゴールドポイントが目標額に到達
例えボールペン1本であってもコンビニなどでは買わずに、近所のヨドバシカメラまで出向いてポイントを貯めるようにしている。いわばポイント貯金のようなものだ。
年単位の積み重ねでようやく60万ポイントを超えて目標額に到達した。
カメラは高額機材であっても割と変動するもので、今年1月初旬は650,100円だったものが、中旬には664,000円まで上がっていた。
もっと下がるのを期待して待っていたが、1ドル123円と円安が進み、これ以上待っても値下がりがあまり期待できないことから購入に踏み切った。
悪あがきで何度か通って価格交渉した結果、10%のポイント還元付きで650,000円、ポイント全額使用で600,000円で売ってくれることになった。
ポイント使用とはいえ表示されていた金額より6万円安くなるのは大きい。
会計時に弾かれる
多少値引いてもらったとはいえ、60万ポイントも一気に使うのはセキュリティが働くようだ。レジからエラー音がして会計処理が止まった。
以前52型の液晶テレビをポイントで貰ったときは口頭で「ご本人様ですか?」と聞かれただけだったが、今回はポイントカードに登録してある名前と電話番号を聞かれた。
本部(?)に電話確認を取るとアクセスコードのようなものが発行されたようで、それを入力したら処理が実行された。
こうして無事にヨドバシポイントで「Nikon D4S」を貰うことができた。
正当な買い物なのだが、こんな高級品をタダで貰ってしまったことに多少の罪悪感を覚えつつ、家路を急いだ。